「日記」というけれど、日記ではない

ここ数年になってようやく一般にも認知されるようになったが、ネット上で犯罪告白→炎上→個人情報特定という流れやネット上でのイジメなど、結局はネット・リテラシーの問題に帰結すると思う。インターネットの普及とともにユーザーも爆発的に増え、それと同時にネット・リテラシーも重要になってきている。しかし、そういう教育・指導が積極的に行われているとは言えない。

個人情報という点からすれば、今より黎明期の方が開けっぴろげだった。実名はもちろん、住所や電話番号が特定できるような情報も公開されている場合もあったと思うが、それでも大きな問題にならなかったのはユーザーが少なかったからだろう。ユーザーがここまで増えてしまった以上、インターネットの仕組みから考えても、一度流れてしまった情報を制御することは最早不可能なのだから、その元となる情報の流出を絶つしかないのである。

そういう観点で見れば、blog などに「本当」の日記を書くことなど言語道断である。テレビでは blog のことを「日記サイト」と呼んでいるが、勘違いの元になるので別の呼び方を考えた方がいいのではないだろうか。