産経新聞の記事によると、文化庁の行った国語世論調査の結果、表外漢字を含む熟語を「交ぜ書き」で書く方がよいと思う人が増えていることが分かったそうだ。この「交ぜ書き」は新聞紙面でよく見られる手法で、例えば、
- 破綻 → 破たん
- 完璧 → 完ぺき
- 拿捕 → だ捕
- 哺乳類 → ほ乳類
- 爬虫類 → は虫類
などなど、一見して気持ち悪い。そもそも常用漢字など、漢字廃止論者が漢字廃止の一段階として行った根拠の希薄な選別によるもの(元々は当用漢字)であり、常用漢字でない漢字をひらかなで書かねばならないという必然性はないはずなのだ。いよいよ、こういった不気味さを感じなくなった人が増えているのだろうか。