TeXについて

TeX と言っても、ここでは pLaTeX 2ε のことだが、これは使い出すとやめられないツールの1つだ。最近、論文の提出方法は大体 PDF なので別に TeX で書く必要があるわけではない。Word で書こうが、一太郎で書こうが、最終的に PDF になりさえすればいい。では、何がそんなに魅力的なのかと言えば、体裁の綺麗さ、数式の美しさ、文章の論理構造を組み立てていく快感、そして忘れてはならないのが「結果がそれらしくなること」なのである。

学術的な文章というのは、小説などの他の文章とは違った雰囲気がある。細かく見ていけば逐一指摘できるのだろうが、ちらりと見ただけで分かってしまうような違いがあるのだ。TeX は、その違いを簡単に生み出してくれる。つまり、内容はどうであれ、学術的で何となく格好の良い文章をこさえてくれる。これだから(大学を出たら役に立たないのを分かっているのに) TeX はやめられない。